2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

今年はフジに行かない

今年はフジに行かずに家で籠って次のような音楽を聴いていました。これで完全武装だと思うんだけどな。少なくともフジのアーティストが束になってきてもこの人たちなら勝てる気が・・、そんな思いで聴いていました。最近は、単純で格好いい音の連なりが、時…

エスター・カーン めざめの時

初めてアルノー・デプレシャンの映画を観ました。トリュフォー的な、フランス映画的な皮肉と暗さに満ちた前半部分と、カサヴェテスの「オープニング・ナイト」と、ある種のハリウッド的なサクセス・ストーリーにオマージュを捧げたかのような後半部分とがは…

プライスコレクション/若沖と江戸絵画展

「鳥獣花木図屏風」がやばい。やられた。解説に次のようなことが書いてあってうけた。 『本作品が若沖の手によるものか定かではないが、タイルを貼り込んだような「桝目描」という技法は若沖作品にしか見られない。』 つまり、若沖が発明し、誰も継承しなか…

顔だ!

ある若い男の横顔をよく観ていると老婆の顔になる騙し絵は誰しもが観たことがあるだろう。あのときの「顔だ!」と分かる感覚の素早さを想起してほしい。いちいちここに鼻があるだとか、ここに目があるだとか、ここが顎でここが口でとか考えただろうか。もち…

ローズ・イン・タイドランド

タイドランドのローズと訳して、不思議の国のアリスとの相似をなすかに見せかけて宣伝されている、この映画の実際のタイトルは単に「タイドランド」=干潟で、実際のところいつ果てるかわからないような悪夢が輪廻する、途中で席をたちたくなってしまう、い…

無意識の自分に対する期待値

近頃頻繁に見られる医学生の悪い病気は話の折々に「せんせぇ」とつけたがる病だ。これはBSLを通して、医師の世界で、お互いを「せんせい」と呼び合うことを見て知った医学生たちが、本当はまだ「せんせい」と呼ばれる立場でないはずの同級生に対して使う。表…

buccinator muscle

頬筋。起始・上顎骨と下顎骨の歯槽突起の外側縁、翼突下顎縫線。停止・口輪筋に続く。顔面神経頬筋枝支配。 この筋を使うと、上と下の奥歯の方向に向けて、頬とか口とかが吸い寄せられます。別名ムンクの叫び筋(嘘)。これ、何に使うんですか?口に誤っても…

今日のiPodはやばい

久々にツタヤでCD借りました。ゴールデン・サークルのオーネット・コールマンvol.1/オーネット・コールマン ダンシング・イン・ユア・ヘッド/オーネット・コールマン グリニッチ・ヴィレッジのアルバート・アイラー/アルバート・アイラー これにジョン・…

街へ出る

ここ数日の新聞は読み応えあった。レバノンが燃え、シリアに緊張が高まり、北朝鮮は結局皆適当に済ませようとする流れが強まり、インドのテロが早くも忘れられつつあり、サミットが迫っている。そんな中でゼロ金利が解除されたのだ。早速購買意欲を刺激され…

東京原子核クラブ

http://www.haiyuzagekijou.co.jp/sch0607.htmlそういえば戦争モノも夏が似合うのは、やはり戦争=狂い という捉え方に関連しているのかもしれない。このマキノノゾミ原作のお芝居も夏を感じる戦争モノだ。ある家族のような集団が戦争によって滅茶苦茶になっ…

暑中お見舞い

夏が来たって感じですが、皆さんひからびてないですか。僕はちょっといい感じに狂ってきました。そう、昨日ふっとベランダに出たら平日の朝から隣のビルの階段で男女が抱き合っていました。夏が来ました。夏→暑くて仕事にならない/だらだらと過ごす/変な時…

パルプ・フィクション

もう四回目くらい。色々一緒に見た人に語ってしまったが、冷静に考えるとこの映画の最も注目すべき点は、古今東西のB級映画を観まくった混沌としたタランティーノの頭の中が、奇跡的に整理されて全てが上手く機能しているように見える点なのだと思う。よく言…

マテラッチィは何を言ったのか

一ヶ月前は全く興味がなかったはずのワールドカップ、蓋を開けてみれば決勝まで見てしまった。俄ファン的視点で言わせてもらうと、ドイツ大会は、イタリアが勝ったというよりも、フランスが負けたと形容したい。一体人はどんな罵詈雑言を言われれば、全世界…

うちの親

先日、ちょっとしたことで親と喧嘩になった。夏の模試はうけないと言ったら、そんなのありえない、すぐに成績を出して親を安心させろと言う。そんな、今出したら成績悪すぎて不安をあおるだけだよと言ったら、ならなおのこと模試をして勉強の励みにしろと言…

誰からも呆れられるという生き方

二年ほど前、重村智計さんの講演聞いたとき「北朝鮮を潰さないのは、誰も面倒をみたくないからだ。」と言っていて妙に納得した覚えがある。石油マネーが動く中近東とは訳が違う。あの国にには何もない。だから誰も潰さない。潰すだけ無駄な血と金が流れて、…

勝手にしやがれ!!強奪計画

先月忙しくて、黒沢清特集いけなかったはらいせ。この人って本当映画好きなんだねぇ。どんなに陳腐な脚本で、どんなに低予算でも、楽しい映画は出来るんです。映画史上最悪のダメ医者も必見です。

パニック・ルーム

「セブン」や「ファイト・クラブ」に熱狂した高校の頃を思い出すと、こんな監督に騙されていたかと腹立たしくなってしまう。ジョディ・フォスターも仕事選ばなくなってロバート・デ・ニーロと同じ末路をたどるのか。間違えて三本セットとかで買ってしまったD…

映画で人を殺す

というわけで夏休みに入り、ぐだーと映画見てます。(ごめん嘘です。一応勉強もしてます。) 四谷怪談見たあとに、マイミクの桧枝岐さんにばったり遭遇し、久々にお話して、殺人のシーンをどう撮るかという話で盛り上がり、周囲のお客さんからいい感じの距離…

地獄の逃避行

テレンス・マリックの「ニュー・ワールド」が割とよかったので、そういえばと思って探してみたら実は安売りしてたときに衝動買いして見ていなかった、「地獄の逃避行」を発見!いやー「キャリー」といいこれといい、僕は本当にシシー・スペイセクが大好きで…

東海道四谷怪談(中川信夫)

悪人田宮と、お岩の亡霊の徹底した対決という構図で、いかにも監督好みのテイストに仕上がっていた「怪談・お岩の亡霊」(加藤泰)に対して、こちらのお岩は艶やかで、静かで、ホラーだ。特にまだ殺されず、板に貼付けられる前の、岩の艶かしい動きを堪能し…

肩痛い

かたいたいかたいたいかたいたいか どういうわけか昨日から肩痛くて、歩くときの体の振動でビリッと、咳き込むと胸郭とともに肩も動いてビリッと、 床にものを落とそうものなら、ゆっくり肩を落とすだけでビリビリビリっ!!! おかげさまでベッドからも起き…

駅馬車

ハリウッドのアクション映画の「熱い」プロットはこの頃から十分完成されたものであり、一切の進歩は現在にいたるまでみられない。派手なアクションが増え、よりジェットコースターに近づき、緻密な画面構成や、照明の美しさといったものはむしろ衰退した。 …