2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

我が青春の二大巨匠夢の競演 「ブラックダリア」

そもそも映画を好きになったのは中学生の頃にブライアン・デ・パルマの「ミッション・インポッシブル」を観て、何か変だと感じてからかもしれない。ただのアクション映画を観に行ったはずが、デ・パルマ特有のカメラの変わった動かし方、何と言うか若干いや…

どこまで厳しいのか チェンジリング

待ちきれなくて初日に観てきました。クリント・イーストウッド『チェンジリング』。クリントはお世辞じゃなく、神の領域です。素晴らしい映画でした。お馴染みの青を基調とした、光と影の境界線がぼやけるフィルム、左右にゆったりと揺れるカメラ、そして妙…

サヨナラだけが人生だ 『スキヤキウエスタンジャンゴ』

三池崇史のスキヤキウエスタンジャンゴ観ました。この映画凄いよ。(B級アクション映画監督としての)黒澤明の正統派後継者は三池しかいないのではないかと真剣に思った。ていうと怒られるくらいの馬鹿映画ではあるが、でも、底流するスピリッツはかつて黒澤…

ベンジャミンバトン

昔読んだSF短編小説で、もうタイトルも作者も忘れてしまったが、時間を逆戻りで生きている女(一日一日の時間だけは順番通り)と、普通に生きている男の恋愛話というのがあって、これがすごく好きで何回も読み直した覚えがある。このお話のいたく切ないのは…

ハッシュ!ハッシュ!

先日縁あってとある友人のゲイが恋人と暮らす「愛の巣」にお邪魔しました。おしゃれで可愛いらしい素敵な部屋でした。お断りしますが僕はゲイではありません。どうして彼らはゲイになったのかということや、性同一性障害とは全く異なる地平にいるということ…

我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜

エリックロメール86歳(or87歳?)当時に撮った、「最後の作品」という触れ込みの映画。2006年。以下ネタバレ注意。 アストレとセラドンのお話は有名なものであるらしい。17世紀にオノレ・デュルフェによって書かれたこの原作を僕は当然のごとく読んだことはな…