サヨナラだけが人生だ 『スキヤキウエスタンジャンゴ』

三池崇史のスキヤキウエスタンジャンゴ観ました。この映画凄いよ。(B級アクション映画監督としての)黒澤明の正統派後継者は三池しかいないのではないかと真剣に思った。ていうと怒られるくらいの馬鹿映画ではあるが、でも、底流するスピリッツはかつて黒澤がジョン・フォードの西部劇を参考にして「七人の侍」や「用心棒」とかを作ったのと、寸分違わないあるいは、凄く近いんだと思う。明らかに多くの古典映画を参照しているんだよね。その上でやりたいことやっているから、気持ちがよくわかる上に、それをさらっと、しかし確実に映像化してくれるのは本当に才能だと思う。伊勢谷友介が弾を打つとブーメランみたいに飛んでいくシーンとか、本当凄いなと思った。あとアクション普通に旨い。ラスト、「ジャンゴ」ってこの名前だったの!?っていう意味不明なシュールさに驚かされつつ、響く北島三郎の「ジャンゴージャンゴー」って、天才じゃなかろうか。ヤッターマン楽しみです。「サヨナラだけが人生さ!」

memo: 塩見三省の顔が気になっていた私にとってこの映画での彼の使い方は眼から鱗というか、まじウケた。この人以外にできない。