非情城市

      悲情城市 [DVD]
 候考賢監督のやはり、ミニマムな描写で紡いだ大河。これもいい映画だしどのシーンも構図が素晴らしく好きなんだけど、どうしてもなぜそこを執拗に映してあちらを全く映さないかと気になるときがある。今までみたこの人の映画でもいつもたまにそういうことを思ってしまう。しかしそれは巧妙な伏線に気付いていないだけかもしれないし、僕の候監督に対する思いが何かおかしいのかもしれない。もう1回観れば判るかもしれないし、ひょっとしてオリヴェイラのようにナレーションを付けるといいのではないかと余計なことも考えてしまう。