大いなる幻影(黒沢清)

大いなる幻影 [DVD]

この映画が楽しめるのは、「映画作るのって楽しそう」という感想を持つ可能性のあるひとだけであって、そういうの映画に求めてない人には決してすすめることができない。特典映像観て「美学校の生徒のために作った」と黒沢監督自身が語っているが、やはりそうかという感じ。どことなく抑圧されてたころの台湾映画っぽい雰囲気もあるが、結局低予算ながら、「映画作りの面白さ」みたいなのをただただ追い求めればこういうのが出来るのかもしれない。教育的失敗作と言いたい敢えて。


ところで、僕名前知らないんですが、アテネ・フランセの映写室にいるのをよく見かける(まあつまりは美学校関係者なんでしょうが)、あのおじさんが医者役で出演してるのはうけた。が、この間、あのおじさんをお茶の水マクドナルドで夜の十一時くらいに一人で食事していたのをみかけたのはもっとうけた。ちょっと見てはいけないものを見たような気分だ。