永遠の逡巡

先日テレビを見ていたら、何か風呂の水を抜かないでずっと使うためのぬめりとりの宣伝をやってたけど、本当にそれだけなの、ぬめりだけだったの!と唖然としてしまった。菌とか沸かないんだろうか、垢もぬめりとともに消失するのか。それって肌の角質もやられてしまわないの。そもそもそのぬめりをとった薬が水にどんどん溜まるんじゃないのか。
でもな、「もったいない」って言われると僕の弱い心が顔を出すんだ。もっと頑張れば地球を救えたかも知れないって、0,0000・・度でも地球の温度を上げずにすんだかも知れないなんて、あほなことを考えて逡巡してしまう。結局どこかで面倒くさくなって、そんな馬鹿なと思ってついつい浪費側に傾いてしまうんだけど、浪費するんだったらもっと悩まずに浪費できれば、格好いいのに。「宵越しの金はもたねえ」とか言ってみたいね、ていうか格好つけて言ってしまうこともあるけど。でもそんなこと言った途端に耳元で「もったいないんんじゃないの」って、またうちの小人がささやくんです。
けちに向かうと、浪費家が囁き、浪費に向かうと、けちが釘を指す。結局何もしないまま一日が終わると、その一日すら「もったいない」ということになる。そんな悲しい夕暮れを何とか生き抜くと、夜はもうずっと暗いから変化を感じずに楽しく過ごせている。今のところ。でもこれが楽しくなくなってしまったら、一体どうなってしまうんだろうか。


ま、どうにもなんないか。こんなこと考えている時間がもったいない。  のか?