新生活 その他、また映画のこと

ついに宙ぶらりんの研修医生活とサラバした。雄弁な医学生たちが彼らの理想のもとに守ろうとしている「理想的な」研修医制度であったわけだが、現場では正直言って、研修医からも上級医からも不評だらけであった。改正案が出現した途端に、これほどまでに反論がわき上がろうとは信じられないくらいに、「意味ない」「二年返せ」「内科外科に行く人が減る」と言った声ばかりが聞こえていたものである。僕はと言えば、「まあそうですよね」と当たり障りのない発言をしつつも、色んなものが見れて、色んな人に会えたというだけで内心満足していた。しかもこの改正案で、研修医制度を享受しえた学年は6学年しかないということになりそうなので、その貴重な世代に入れたのは幸運であるとすら思う。

新しい環境についてはまたおいおい。関東平野のどこかで、隠遁生活を始めたようなものである、とだけ言っておきたい。