あけまして

偶然にも幸福なローテイトのおかげで1月5日から仕事始めとなりました。温室育ちの研修医(あと三ヶ月)の末期です。
みなさま本年もよろしくお願いいたします。

1月は精神科から変わりまして地域医療(必修)でございます。都営三田腺という、とても東京の真ん中を走っているとは思えない風情と趣のある地下鉄に揺られ、板橋区を北上することおよそ30分。昭和に忘れ去られたかのような巨大団地の中にその病院はひっそりとあったのでした。
これから二週間はこの病院で外来を見学しながら、板橋区の医療のしくみを学びます。
今日は産婦人科で、大学病院ではさせてくれなかった、あんなことやこんなことをしれっとやらしていただきました。
常勤医は2人で、ほとんど2人で当直をまわしているそうです。ご苦労さまです。

そんな医療過疎を支える、看護師さんたちの働きぶりにも驚きで、
カイザー(帝王切開)が終わった15時の時点で医師の仕事は終了し、当直に任せて解散になりました。
これが日本の医療の成り立ちかと、団地のパン屋でパンを買ってほくほくしながら帰りました。