お久しぶりです。末期@麻酔科

 HONGOに帰ってきた。早速、瀬佐味の担々麺、中央食堂の赤門ラーメン、ミュンの鳥カレー、ダージリンのバターチキン、知る人ぞ知るかわなの鮪のほほ肉焼丼などなど巡礼した。
 
 新しい職場は学生時代から一年で、さらにぶくぶくと歪な増大の仕方をしていた。麻酔の準備をするために午前六時にその表の道を歩けば、あまりの無機質な巨大さに、寒気を覚える。何と言うか、「アパートの鍵貸します」のような白黒のニューヨークの映画に出てくる主人公の気分に近いような気がする。

 こっちの人はみんな真面目でアカデミックだ。細かい。向こうの人は、華やかで、適当な感じだった。しかし全体的にみて、向こうの方が臨床医学に向いていた気がするのは、結局臨床医学がアカデミズムとして限界をもっているという事実の裏返しである気がする。かなり危ない表現をすれば、女の子にモテたいというようなことを前提において臨床医学に当たっている方が、女の子なんかには興味ありませんというような前提で臨床医学に当たるよりも、結果的に上手いのではないかというようなことを最近は考えている。

 まだ仮説の段階なので、この一年はこの件について検証してみたいと思っている。いずれにせよ麻酔科は朝が早いという事を除いては、実にQOLが高い研修である。この恥ずかしい感じの日記こそが、その事実の裏返しである。