ポルターガイスト

eupketcha2006-06-24

プリンタから

電気を消して、ベッドに横になると突然FAX兼プリンタがこれからプリント開始しますという感じで音を立てはじめた。同時に電話も今まで聞いたことない音を発した。はてFAXでも届いたか 珍しい と思っていたが、一向に紙をはきださない。何かおかしい。

電気をつけて、ファックスの様子をみに行こうと起き上がると再び、プリンタと電話が変な音を出した。今度はちょっと種類の違う音だ。プリンタの前にたつと何ら異常がない。電話も同様。ファクスは届かなかった。意味がわからんが、夜は基本的に思考が停止するので明日の朝に考えようと、再び電気を消す。ベッドに横になる。すると

すると

またプリンタと電話から奇怪な音が!私は横になりながら背筋に寒いものを感じ始めた。もう一度全て繰り返し。電気をつけて立ち上がる。また音がなる。プリンタの前に駆け寄る。異常なし。紙を吐き出さない。色々調べてみるが検討つかない。ついに頭でもおかしくなったか。寝よう、寝れば忘れる。再び電気を消して横になる。するとそれをせせら笑うかのごとく、再び一人でにプリンタが奇怪音を発するのである!!!

ついに来たか。

思えば昔から水木しげる好きだった割には今まで本物に出くわさず寂しい思いをしてきた。金縛りは一度だけある。周囲を足しか見えない人たちが踊り狂っていた。しかしそれとてレム睡眠のなせるわざであることを脳波が語る時代だ。20になるまで見なかったら一生見ないと思っていた、妖怪さん、幽霊さん、魑魅魍魎たち、まことちゃん、ついにやって来たんですね。さあその姿を見せておくれ。この真言宗徒の私がお相手してあげよう!今度は立ち上がったり、電気をつけたりせず、相手の出方を見守ることにした。次は皿でも割りますか、ドアをバタバタあけますか。エクトプラズム出しますか。

そのときである。

私は気づいてしまった。プリンタも電話もよく見れば電気がついていないのだ。起き上がる。起動音とともにプリンタと電話が起動する。寝る。今度は起動停止音がして、プリンタと電話が消える。つまり、私の起床着床にプリンタと電話が連動している。これは奇怪なようで奇怪でない。なぜなら、ベッドの横にコンセントがあって、ベッドと接触しており、そのコンセントが抜けそうになっていて、ベッドの微妙な振動に呼応して、電源が入ったり入らなかったりしていたのである。結局、ポルターガイストなんて存在しない!素晴らしい科学と論理の勝利!はははははは。空しいよ。


その朝24になりました。なってしまいました。誕生日は毎年のようにリセットしたいと思います。写真は谷中霊園にて