にわかサッカーファン

何だかんだスポーツ嫌いの癖に三戦とも見てしまいました。サッカーの難しさそして素晴らしさは、たとえどんな戦術をあらかじめたてようとも、たとえいかに司令塔が優秀で怒号を発しているとしても、刻一刻と陣形が変わり、戦局が変わるという状況の中では、ボールを持った個人の瞬間的な判断力と身体能力に戦局が依存する時間が圧倒的に長いということじゃないでしょうか。徹底的な個人主義と言い換えてもいい。まだアメフトなどは周囲の人間がサポートできるわけです。バスケはコートが小さすぎるのと身長がものを言い過ぎる。野球は戦術がものを言い過ぎる。アイスホッケーは結構いい線かもしれませんが、マイノリティすぎる。すると徹底した個人の能力が問われ、全世界普遍的なのはサッカーだけがというとことになる。こんな競技、和をもって貴しとなす国にはそもそも向いてなかった。そして中田がああいう性格であることは、それが敗因であるというよりも、彼が如何にサッカーという競技に向いているかということを表しているのであって、他の選手がそれを理解していないというところにむしろ敗因があるのだと僕は素人ながら悟りました。というか、ブラジル!圧倒的。ボールが体にまとわりついてくるかのような。初めてサッカーに芸術的見応えを感じました。日本戦以外も観てみようかな。