私が、生きる肌

私事ながら、30になりました。30になって一発目の映画がアルモドヴァルでした。
内容を言ってしまうといけない、けど言いたくてたまらない。美醜まみえる強烈なドラマツルギーというか、何かこう、楳図かずお読後感に似たものを感じます。アルモドヴァルのドラマと、楳図かずおのドラマのゾクゾク感は何か似ていると思う。荒唐無稽な話なのに、納得できるのは、美しさが論理を越えるというところが似ているのか。しかし、そのドラマツルギーはいつも家族に集約されるんですよね。今回も、サスペンス、ノワール、エロティックでありながらやはり見え隠れする「家族」の物語、行き着くところはそこのようです。しかし、この主演の女性、エレナ・アナヤは、はじめて見たけどとても美人でした。これは(この映画に限らないことですが)、非常に重要なことです。彼女が美しくなければこの映画は全く成り立ちませんからね。そして、あの結末!話したくてしょうがないなあ!