研修医初日

多くの同級生同様にオリエンの一日。本当は五分だって座っていたくないパイプ椅子に何時間も座り続けさせられて辛かった。そう言えばこの講堂の主は、僕と同じ大学出身だ。この大学の先生はどこかと違って噂通りスピーチが上手だと思った。

昼休みには、場所がわからずきょどりまくった挙げ句にやっと購買を見つけておにぎりを買ったところで安心して無防備な気分になっているところに知り合いの後輩に遭遇して、ちょっと恥ずかしいような変な気分になってしまった。僕の方が一応先輩だが、彼の方がこの周囲に詳しいのである。彼とは残念ながらローテーションがあまりあわないようである。

期待していたマナー講座は常識的なレベルでがっかり。おじぎの角度とかみんなで練習したりして、「もっと頭を低く!」とか怒られたり、あいさつの発声練習で催眠にかかったような連帯感を覚えたりなんていうことはなかった。

想像以上に無難に一日が終了し、懇親会で何人かと知り合いになった。まあ何とかやっていけそうな感じだ。

二日目の予定をみたら、いきなりの午後出勤でこんな時間に日記書いている。学生みたいな生活も今週までです。